うまいもの列伝 -Vol.02- 【ぼたん鍋】

寒くなってきましたね。

今年もぜひぜひ食べたい!と思う鍋料理を紹介しようかなと。

といいつつ、写真が鍋の写真ではない…

これ「しし肉」なんですよ。つまり「ぼたん鍋」。
#上にかかっているのは山椒です

しし肉って、煮込めば煮込むほど柔らかくなり、で、特に脂身はとろけるようにプルプルになるのです。

だから脂身が多ければ多いほど、出てきた瞬間「ラッキー!」って思うわけです。
写真のお肉は、脂身多めの「当たり!」でした。

脂身はコラーゲンらしいんですけど、味があって触感もたまらない。ハマります。
#ジビエなわりには、臭みはまったくナイです

「丹波で食べた牡丹鍋がうまい」と先輩から聞いてから、大山、秩父…と有名所に行ってみたものの、まったくダメ。

まず、しし肉は「煮込めば煮込むほどおいしくなる」のに、

「肉は硬くなるので煮過ぎないでくださいね」

という店員さん…(大山)
(心の声:いやいや、煮込んだ方がプルプルで絶対美味しいですって…)

「女性の方が脂身は残されるんで、最初から取ってるんですよ」

と得意げに語るおかみさん…(秩父)
(心の声:えーっ、もったいない!!コラーゲンだって説明しないんですか??)

などなど、食べる前からショックが隠し切れない事件が起こるわけです。

こんなんじゃ埒があかない!!!

と、先輩の言葉を信じて、丹波篠山に行くことに。
#うまいもののためにはどこにでも行きますよ。

といっても店まではわからなかったんで、後は野生の勘。

さすがは本場。まわりはそこらじゅう「牡丹鍋」の文字。

少々迷いましたが、「天然しし肉」の文字に惹かれて「近又」さんへ。

店員さんの、

「お肉はよく煮込んでくださいね。その方がおいしいですから…」

待ってました…この言葉!

まさしく、煮込めば煮込むほどうまくなる「しし肉」が、ここにはありました!
感動!!

それから毎年1回はお邪魔しているわけですが、しし肉にもアタリ/ハズレがあるんですよ。

猪の個体差にもよるみたいなんですが、脂身の量がその時その時で違うんです。

で、予約の際には「脂身多めでお願いします」の一言を添えるようにしています。

ちなみに鍋は深い味噌味。

〆は出汁に卵を落とし、半熟のままごはんにかけて頂きます。
これも、うまい!

でも、お鍋で本当にお腹が割れるほど一杯になるので、ごはんまで完食するのが大変です。
白菜、うどんなど、お鍋の具材も盛りだくさん(写真奥のお皿)。
なので、小食の方はご飯を少なめにお願いするのを忘れずに。

天然のしし肉はシーズンがあるので、行かれる方はご注意を!
11月15日~2月15日の期間が猟の解禁です。

初回に20分くらいでしし肉を食し始めてしまい(お店の方から、それくらいと言われていたので…)、食べ進むにつれ、どんどんプルプルになる脂身をカンジながら、「次からは30分以上煮込もう!」と誓ったあの日から、今では野菜類を食べつくすまでしし肉を我慢できるようになりました。

他のお店では試していないので、近又さんが一番! とは言い切れないものの、他で頂く必要もないくらい満足しているので、これからもこちらで頂くことになるでしょう。
そういう意味では、やっぱ食は保守的です…

丹波篠山といえば、黒豆も有名で、近又さんの煮豆もとってもおいしいですよ。

あと、篠山に行くと必ず買う「小西の黒豆パン」。

こちらもほんのり甘く、おいしいです。
#売り切れなことも多いので、食事とか食べる前に買っときましょう!>自分

うまいもの列伝 -Vol.01- 【小籠包】

美味しいものは、大好き。

たまには冒険もするけど、

基本的には気に入ったモノがある店には定期的に通うタイプです。

“小籠包”は断然のお気に入りがあって…

といっても、もはやただの小籠包ではなく、

お目当ては…

 蟹みそ入り小籠包

蟹の濃厚なみそが、スープとともに口いっぱいに広がる感じ…

いいんです。

これを食べつけると、普通の小籠包が何か物足りなく感じて、

今では普通の小籠包はオーダーしなくなっちゃいました。

そして、このメニューが食べられる店は…

 鼎泰豊(ディンタイフォン)

台湾に本店を持つ、超有名店です。

日本でも有名デパートはじめ、店舗拡大中です。

お店には行ったことがあるけれど、小籠包は『普通』においしかったよ…

という、あなた!

“蟹みそ入り”を食べてみてください。

ちょっと「小籠包」の概念、変わるかも…です。

ちなみに、こちらのお店はセットメニューも充実してますが、

セットメニューには一切目もくれず、

蟹みそ入り小籠包、海老蒸し餃子…

と単品をオーダーするのが好みです。